2011年02月05日
WE SCARオープンボルトキット組込ガイド
こんにちは。
ストライクアームズです。
今回は皆さんお待ちかねのオープンボルトキットの組込ガイドを書きたいと思います。
KAC PDWの時は簡単だったので書かなかったのですが、今回はそれなりに作業量が多いです。
では、いってみましょう!
※組み込んでいるSCARは私の私物なので細かい部分が純正ではありません。組込には影響ないのでご了承を。
WE SCAR オープンボルトコンバージョンキット内容物一覧
1:SCARを通常分解します(アッパー、ロア、ストック分解、ボルト抜き出しまで)。
これはマニュアルに書いてあるので特に説明しません。というか、これが分からない人は組み込めないので誰かに頼むか、当店にご依頼ください。
2:ロアレシーバー内のトリガーアッセンブリを交換する。
まずは、セレクターを取り外します。画像の部分にイモネジがあるので緩めてください。
そうするとセレクターレバーが取れます。この時下に入っているスプリングとスチールボールは小さいので紛失しないようにしてください。外すセレクターレバーは右側だけでOKです。
その後、ハンマーをコッキング状態にしてからセレクターを抜き出します。その際に赤丸で囲んだパーツ(ディスコネクタっていうんでしたっけ?)を銃口側に押さえつつ、セレクターを回しながら抜くと楽です。反対側にもスプリングとスチールボールあるのでご注意。
次に画像のネジを2本外します。
ハンマーをダウンさせて(重要です)から、トリガーアッセンブリ(ボックス)を上に引き抜きます。
この時、ボックス右側にストライカーロックがあります。スプリングがテンション掛かったまま固定されずにはまっているので、取りだす際にどこか行かないように注意です。
画像は取りだしたトリガーアッセンブリ。左がオープンボルト用、右が従来用。
見比べましたが、塗装の仕上げが違うだけで全く同じに見えます。たぶん同じでしょう(笑)。
キットに付属しているトリガーアッセンブリに、付属のストライカーロック(銀色の変な形をしたパーツです)を組込してロアレシーバーに戻します。ストライカーロックのスプリングは何故か鬼固いスプリングが付属しているので、今まで使っていたものを使用しましょう。たぶん、固いのを入れるとストライカーロックの寿命が縮みます。とはいえ、付属のストライカーロックはG39シリーズから採用された強化版なので従来よりは頑丈ですが。
ロアレシーバーにトリガーアッセンブリを戻す時には、No.89を取り付けるのを忘れないようにしましょう。
これ忘れると動きませんので。
セレクターを戻す時には、ハンマーをコックしてからディスコネクタを銃口側に押しつつ、セレクターを回しながら入れるとうまく入るはずです。無理やりじゃなければ壊れないので、グリグリと回しながら入れましょう(笑)。慣れないとここが一番難しいかもしれません。
セレクターの位置合わせをして、スチールボールとスプリング忘れずに入れてから組み込んでください。
この時右側のセレクターを組込み、その後左側のセレクターを外してスチールボールとスプリングを入れると楽なはずです。
次はボルトストップを交換しましょう。これははまっているだけなので上に抜けば簡単に交換できます。
画像は左がオープンボルト用、右が従来用です。このパーツ非常に鋭くとがっているので怪我しないようにしてください。
リコイルバッファスプリングとガイドも比較しておきましょう。
従来のものと互換性ありませんので注意です。オリジナルリコイルバッファスプリングは使用できませんのであしからず。動作試験をしっかりやってから必要ならばスプリング作ります。
製作しました(販売済み)。
このスプリング、非常に固いのと、オープンボルトのリコイルがかなり強力なのでストック側に薄いゴムなどを貼ったほうが良いかもしれません。
最新版では、WEの改良が施されて解消済。
これも交換するだけなので特に解説はなしです。
リコイルスプリングの交換は先端についている六角ネジを外すだけです。
ネジロックが大量に塗布されていて外しにくい場合があります。
外す際にリングパーツが飛んでいきますので、なくさないように注意してください。
3:ボルトの交換
ボルトの交換をします。画像のネジを外すとボルトがキャリアから取り外せます。
かなり固いので、ゴムハンマーなどで叩いてあげると取りだしやすいかもしれません。
古いグリスやオイルはここで洗浄してあげましょう。
その後にネジ留めしてあげればボルトは完成です。
ボルトの比較です。右がオープンボルト。
少し薄くなっていますね。ハンマースプリングとの干渉が少し弱くなるので動作性アップにつながりそうです。リコイルバッファスプリングガイドの穴が小さいですね。従来の部品を捨ててまでシリンダーを大きくしているので、動作性はかなり良いです。G39シリーズを凌ぎます。
こちらは左がオープンボルト。
見慣れた旧システムからオープンボルトに変わったのが実感できますね。
オープンボルト用のNPASキットは取付OKです。組込方はM14やG39と同じです。
シリンダー内(ピストン内は吹かないでください)とピストンレール部にシリコンオイルを吹いておきましょう。
4:バレルアッセンブリを交換する。
まず、バレルを取りだすので、アッパーレシーバーのネジを両側計6本ゆるめます。このネジはトルクスネジなので、T10ドライバーを使用するか、SCARのフロントサイトの工具を使用するか、六角レンチで代用してください。舐めないように注意してくださいね。このネジは脱落防止機構付きなので外れません。
次に下部レールを外します。これは六角ネジ2本で止まっているだけです。
これでアウターバレル、インナーバレル、チャンバー、シリンダーがずるりと銃口側に取りだせます。
チャンバーブロックが固い物もあるので固い場合はゴムハンマーなどで軽く叩きながら取りだして下さい。
この時にNO.29が取れますのでなくさないようにしてください。向きもあるので覚えておいてください。
角が丸くなっているほうがストック側です。
この後、フロントサイトを移植します。
まずは、この割りピンを抜きます。ピンポンチがある方はそれで作業してください。ない方はキット内に黒い5cmくらいのピンは入っていますのでそれを利用してください。
潰してしまわないように、ハンマーとピンで慎重に抜きます。
割りピンを抜いた後は、フロントサイトを立ててください。画像のところにイモネジがあるので緩めます。
これでフロントサイトが抜けますので、キットに付属しているアウターバレルに移植してください。
最後にチャンバーブロックとインナーバレルをアッパーレシーバーに取り付けます。
一度外しているので取り付けは問題ないと思いますが、サイドのネジで固定する時に苦労するかもしれません。画像の位置でぴったりです。取り付ける際の参考どうぞ。
チャンバーブロックとインナーバレルを取り付けたら、最後にアウターバレルをかぶせて、サイドのネジで固定し、下部レールを取り付けてアッパーレシーバー完成です。
あとは、各パーツを元に戻せばオープンボルトSCARの完成です。お疲れさまでした。
分からない部分があれば聞いてください。
なるべく分かりやすく書いたつもりですが文章では伝わりにくい部分もあるので。
では、また。
ストライクアームズです。
今回は皆さんお待ちかねのオープンボルトキットの組込ガイドを書きたいと思います。
KAC PDWの時は簡単だったので書かなかったのですが、今回はそれなりに作業量が多いです。
では、いってみましょう!
※組み込んでいるSCARは私の私物なので細かい部分が純正ではありません。組込には影響ないのでご了承を。
WE SCAR オープンボルトコンバージョンキット内容物一覧
1:SCARを通常分解します(アッパー、ロア、ストック分解、ボルト抜き出しまで)。
これはマニュアルに書いてあるので特に説明しません。というか、これが分からない人は組み込めないので誰かに頼むか、当店にご依頼ください。
2:ロアレシーバー内のトリガーアッセンブリを交換する。
まずは、セレクターを取り外します。画像の部分にイモネジがあるので緩めてください。
そうするとセレクターレバーが取れます。この時下に入っているスプリングとスチールボールは小さいので紛失しないようにしてください。外すセレクターレバーは右側だけでOKです。
その後、ハンマーをコッキング状態にしてからセレクターを抜き出します。その際に赤丸で囲んだパーツ(ディスコネクタっていうんでしたっけ?)を銃口側に押さえつつ、セレクターを回しながら抜くと楽です。反対側にもスプリングとスチールボールあるのでご注意。
次に画像のネジを2本外します。
ハンマーをダウンさせて(重要です)から、トリガーアッセンブリ(ボックス)を上に引き抜きます。
この時、ボックス右側にストライカーロックがあります。スプリングがテンション掛かったまま固定されずにはまっているので、取りだす際にどこか行かないように注意です。
画像は取りだしたトリガーアッセンブリ。左がオープンボルト用、右が従来用。
見比べましたが、塗装の仕上げが違うだけで全く同じに見えます。たぶん同じでしょう(笑)。
キットに付属しているトリガーアッセンブリに、付属のストライカーロック(銀色の変な形をしたパーツです)を組込してロアレシーバーに戻します。ストライカーロックのスプリングは何故か鬼固いスプリングが付属しているので、今まで使っていたものを使用しましょう。たぶん、固いのを入れるとストライカーロックの寿命が縮みます。とはいえ、付属のストライカーロックはG39シリーズから採用された強化版なので従来よりは頑丈ですが。
ロアレシーバーにトリガーアッセンブリを戻す時には、No.89を取り付けるのを忘れないようにしましょう。
これ忘れると動きませんので。
セレクターを戻す時には、ハンマーをコックしてからディスコネクタを銃口側に押しつつ、セレクターを回しながら入れるとうまく入るはずです。無理やりじゃなければ壊れないので、グリグリと回しながら入れましょう(笑)。慣れないとここが一番難しいかもしれません。
セレクターの位置合わせをして、スチールボールとスプリング忘れずに入れてから組み込んでください。
この時右側のセレクターを組込み、その後左側のセレクターを外してスチールボールとスプリングを入れると楽なはずです。
次はボルトストップを交換しましょう。これははまっているだけなので上に抜けば簡単に交換できます。
画像は左がオープンボルト用、右が従来用です。このパーツ非常に鋭くとがっているので怪我しないようにしてください。
リコイルバッファスプリングとガイドも比較しておきましょう。
従来のものと互換性ありませんので注意です。オリジナルリコイルバッファスプリングは使用できませんのであしからず。
製作しました(販売済み)。
最新版では、WEの改良が施されて解消済。
これも交換するだけなので特に解説はなしです。
リコイルスプリングの交換は先端についている六角ネジを外すだけです。
ネジロックが大量に塗布されていて外しにくい場合があります。
外す際にリングパーツが飛んでいきますので、なくさないように注意してください。
3:ボルトの交換
ボルトの交換をします。画像のネジを外すとボルトがキャリアから取り外せます。
かなり固いので、ゴムハンマーなどで叩いてあげると取りだしやすいかもしれません。
古いグリスやオイルはここで洗浄してあげましょう。
その後にネジ留めしてあげればボルトは完成です。
ボルトの比較です。右がオープンボルト。
少し薄くなっていますね。ハンマースプリングとの干渉が少し弱くなるので動作性アップにつながりそうです。リコイルバッファスプリングガイドの穴が小さいですね。従来の部品を捨ててまでシリンダーを大きくしているので、動作性はかなり良いです。G39シリーズを凌ぎます。
こちらは左がオープンボルト。
見慣れた旧システムからオープンボルトに変わったのが実感できますね。
オープンボルト用のNPASキットは取付OKです。組込方はM14やG39と同じです。
シリンダー内(ピストン内は吹かないでください)とピストンレール部にシリコンオイルを吹いておきましょう。
4:バレルアッセンブリを交換する。
まず、バレルを取りだすので、アッパーレシーバーのネジを両側計6本ゆるめます。このネジはトルクスネジなので、T10ドライバーを使用するか、SCARのフロントサイトの工具を使用するか、六角レンチで代用してください。舐めないように注意してくださいね。このネジは脱落防止機構付きなので外れません。
次に下部レールを外します。これは六角ネジ2本で止まっているだけです。
これでアウターバレル、インナーバレル、チャンバー、シリンダーがずるりと銃口側に取りだせます。
チャンバーブロックが固い物もあるので固い場合はゴムハンマーなどで軽く叩きながら取りだして下さい。
この時にNO.29が取れますのでなくさないようにしてください。向きもあるので覚えておいてください。
角が丸くなっているほうがストック側です。
この後、フロントサイトを移植します。
まずは、この割りピンを抜きます。ピンポンチがある方はそれで作業してください。ない方はキット内に黒い5cmくらいのピンは入っていますのでそれを利用してください。
潰してしまわないように、ハンマーとピンで慎重に抜きます。
割りピンを抜いた後は、フロントサイトを立ててください。画像のところにイモネジがあるので緩めます。
これでフロントサイトが抜けますので、キットに付属しているアウターバレルに移植してください。
最後にチャンバーブロックとインナーバレルをアッパーレシーバーに取り付けます。
一度外しているので取り付けは問題ないと思いますが、サイドのネジで固定する時に苦労するかもしれません。画像の位置でぴったりです。取り付ける際の参考どうぞ。
チャンバーブロックとインナーバレルを取り付けたら、最後にアウターバレルをかぶせて、サイドのネジで固定し、下部レールを取り付けてアッパーレシーバー完成です。
あとは、各パーツを元に戻せばオープンボルトSCARの完成です。お疲れさまでした。
分からない部分があれば聞いてください。
なるべく分かりやすく書いたつもりですが文章では伝わりにくい部分もあるので。
では、また。
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